一九一〇年代の長田幹彦 : 短篇集『祇園夜話』のもつ意味

書誌事項

タイトル別名
  • Nagata Mikihiko in the Second Decade of 1910's : The Significance of His Collection of the Short Stories, Gion-Yawa
  • 1910年代の長田幹彦--短篇集「祇園夜話」のもつ意味
  • 1910ネンダイ ノ ナガタ ミキヒコ タンペンシュウ ギオン ヤワ ノ モツ

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抄録

今日、長田幹彦は、通俗作家の評価を受けている。しかし、彼は一九一〇年代、とくにその前半は、「祗園」ものと「旅役者」ものによって注目された、いわば純文学の新進作家であった。また、スバル系の文学者として耽美主義を標榜し、反自然主義の文学運動がもつ可能性を創作面で実践した。その代表が「祗園」もので、短篇集『祗園夜話』は精神性および様式のうえで一到達点であった。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 38 (9), 33-46, 1989

    日本文学協会

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