天皇紀と神託 : 崇神天皇の神祇祭祀譚をめぐって(日本文学における<他者>と<天皇制>・文学の部,<特集>日本文学協会第45回大会報告(文学の部・総会))

書誌事項

タイトル別名
  • The Tenno's Records and Oracles : Suzin Tenno and The Religious Service of Heavenly and Earthly Gods(<Alter ego> and <The Tenno (Emperor) system> in Japanese Literature (Division of Japanese Literature),<Special Edition>The 45th Anniversary Report of Japanese Literature Association (Division of Japanese Literature and General Meeting)
  • 天皇紀と神託--崇神天皇の神禿祭祀譚をめぐって〔含 討論〕
  • テンノウキ ト シンタク スジン テンノウ ノ シンハゲ サイシタン オ メグ

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抄録

『日本書紀』の崇神天皇は、国中に蔓延した疫病が大物主神、倭大国魂神をはじめとした「八十万の群神」の崇りであることを認知し、それらを祭り鎮めた天皇と伝えられている。しかし同じ『日本書紀』には、崇神天皇が神祇の祭祀を極めなかったために短命であったという異伝を載せている。そして注目すべきは、その異伝が、倭大国魂神の神託を中心にしているところである。「神託」という神々との直接的な交渉の過程に、「他者」論の具体化をめざした。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 40 (3), 1-11, 1991

    日本文学協会

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