<立志小説>と読書モード : 辛苦という快楽

書誌事項

タイトル別名
  • The Reading Effect of Self-Help Fiction : Pleasure of Hardship
  • リッシ ショウセツ ト ドクショ モード シンク ト イウ カイラク

この論文をさがす

抄録

ここでは明治三〇年代から四〇年代後半にかけて「立志小説」と冠して制作された一群の小説、より具体的には堀内新泉の著作群を対象として分析する。資本を欠いた主人公達が成功、出世するプロセスを作り上げてゆくこれら小説群において、そこにどのような形態的な特徴が生じているか、どのような表象が機能しているのか、を検討する。さらにはそれらの表現が、いかなる読みの枠組みを作り上げ、いかに読者に作用するのか、を検討する。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 48 (2), 24-34, 1999

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ