『枕草子』にとっての<唐><唐土><文> : 香炉峰の雪と撥簾、幼学と孝、初段の天、巫山の朝雲を中心に(<特集>アジアのなかの古代文学)

書誌事項

タイトル別名
  • Chinese Writing, Chinese Imagination : "China" in Makura-no-soshi(<Special Issue>Ancient Literature in Asia)
  • 『枕草子』にとっての〈唐〉〈唐土〉〈文〉--香炉峰の雪と撥簾、幼学と孝、初段の天、巫山の朝雲を中心に
  • マクラノソウシ ニ トッテ ノ トウ モロコシ ブン コウロホウ ノ ユキ ト ハツレン ヨウガク ト コウ ショダン ノ テン フザン ノ アサグモ オ チュウシン ニ

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説明

宋や高麗との具体的・直接的関係がある中、『枕草子』にも物を通じた外国との接触は見られるが、観念的な理解に留まる。だが漢詩文との多様な関わりは、アジアの言語文化圏の中に在る証である。貴族女性も朗詠を聴き幼学書や願文等に依り漢詩文に親しんでいた。『枕草子』は歌言葉と同様に人々の常識であるはずの詩句や景物のイメージを積極的に対話に用いた。それらは、もう一つのもの(オルタナティブ)、バランスをとろうとする時の拠り所として在る。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 55 (5), 31-42, 2006

    日本文学協会

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