断絶から<読む>(<特集>文学教育の転回-<読む>とはどういうことか-)

書誌事項

タイトル別名
  • Reading in Differences(<Special Issue>The Turn of Literature Teaching: What Is "Reading"?)
  • 断絶から<読む>
  • ダンゼツ カラ ヨム

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抄録

大塚英二は「更新期の文学」での「公共の文学」の立ち上げを提起する。果たしてそれは可能なのか。竹田青嗣の現象学や茂木健一郎の脳科学の知見を踏まえると、認知諭的転回を経た地平においてその方途が見えてくる。現象した<本文>と読者の相関に、到達不能の《他者》である<本文>そのものを介在させることで、読み手の主観性の枠組みを掘り起こし、他者に開かれていくように<読む>ことを機能させうるだろう。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 55 (8), 44-52, 2006

    日本文学協会

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