<国文学>者の自己点検 : イントロダクション(<特集>二十一世紀の「日本文学」研究・教育)

書誌事項

タイトル別名
  • The Necessity of Our Self-Knowledge as Scholars of Japanese Literature : Introduction(<Special Issue>Towards the 21st-Century Studies and Education of Japanese Literature)
  • <国文学>者の自己点検--イントロダクション
  • コクブンガク シャ ノ ジコ テンケン イントロダクション

この論文をさがす

説明

時代錯誤的な天皇在位十周年「国民祭典」が挙行される現在、<日本国民>の空疎な主体化は空疎な象徴システムによって末期的に進行している。こうした空疎な象徴性と、現在の大学改革における名と実との記号的関係の空疎さは奇妙に呼応してしまう。ちょうど二十世紀のスパンと重なる<国文学>を批判的に総括しておくべき時は、今を措いてないだろう。文献学/文芸学/歴史社会学派に通底する国民文学的な志向と、敗戦の日を挟んだその連続と断続の諸相について考察することで、その総括への通路を拓いてみたい。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 49 (1), 21-31, 2000

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ