『漢書抄』(第一冊)の注釈姿勢 : 例示としての日本関連叙述を中心に(<特集>中世文学における注釈書)

書誌事項

タイトル別名
  • The Way of Annotating in the First Volume of Kansho-sho : Its Representation of Japan(<Special Issue>Annotations in Medieval Literature)
  • 『漢書抄』(第一冊)の注釈姿勢--例示としての日本関連叙述を中心に
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抄録

京都大学附属図書館蔵『漢書抄』第一冊(竺雲等蓮講、桃源瑞仙聞書)を取り上げ、当該抄に表れる日本関連叙述を中心に検討し、室町期の漢籍注釈の様相の一端を垣間見る。竺雲の注解の特徴としては、講義時期の社会状況の反映や、次世代への学問の継承に対する強い意識といった点が指摘できる。また、当該抄の書写者である清原宣賢父子が、なぜこのテクストを書写したのかについても考察を加え、同家のその他の事跡の中での、当該抄書写という行為の位置付けを試みた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (7), 22-31, 2005

    日本文学協会

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