小瀬甫庵にとっての歴史 : 『年代紀略』と『信長記』『太閤記』(<特集>近世文学にとっての<歴史>)

書誌事項

タイトル別名
  • Oze-Hoan's Philosophy of History : Reading Nendai-kiryaku, Nobunaga-ki, and Taiko-ki(<Special Issue>The "History" of Early Modern Literature)
  • 小瀬甫庵にとっての歴史--『年代紀略』と『信長記』『太閤記』
  • オゼ ホアン ニ トッテ ノ レキシ ネンダイキ リャク ト ノブナガキ タイコウキ

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抄録

小瀬甫庵の『信長記』『太閤記』は、史料としての評価が低い。それは、史実の改変や文書の偽作・改竄が数多く認められるためである。本稿では、甫庵編纂の歴史年表で、『信長記』とほぼ同時期に刊行された『年代紀略』をとりあげる。『信長記』は版を重ねる度に本文改訂がなされているが、『年代紀略』も同様である。同書の諸版間における記事の出入りを検討し、甫庵にとっての歴史認識、すなわち軍記執筆の根底にある意識を明らかにする。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 59 (10), 13-24, 2010

    日本文学協会

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