「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の語用論的違い

書誌事項

タイトル別名
  • Arigatougozaimasu and Arigatougozaimashita : The Pragmatic Effect of Tense Shift

説明

日本語では、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」という表現がある。両者の違いは丁寧さの度合いが異なるとか、あるいは感謝の気持ちが現在であるか過去であるか、といったようなことではない。「ありがとうございました」はひとつの場面を終わりにするという話者の意向を表す印である。時制の違いによって場面の切り替えを表す例は、この他にもいろいろある。特に挨拶表現、応答表現などの時制の切り替えが、場面の区切り、会話の区切りの合図として有効な働きをする。小論ではこのような、時制の切り替えがもたらす語用論的効果を述べると共に、この視点が日本語教育の中でも必要かつ重要であることを述べる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680757223296
  • NII論文ID
    110009496576
  • DOI
    10.19022/jlem.1.3_10
  • ISSN
    24239909
    18813968
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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