「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の語用論的違い
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- 角田 三枝
- 工業技術院(つくば)国際研究交流センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Arigatougozaimasu and Arigatougozaimashita : The Pragmatic Effect of Tense Shift
説明
日本語では、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」という表現がある。両者の違いは丁寧さの度合いが異なるとか、あるいは感謝の気持ちが現在であるか過去であるか、といったようなことではない。「ありがとうございました」はひとつの場面を終わりにするという話者の意向を表す印である。時制の違いによって場面の切り替えを表す例は、この他にもいろいろある。特に挨拶表現、応答表現などの時制の切り替えが、場面の区切り、会話の区切りの合図として有効な働きをする。小論ではこのような、時制の切り替えがもたらす語用論的効果を述べると共に、この視点が日本語教育の中でも必要かつ重要であることを述べる。
収録刊行物
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- 日本語教育方法研究会誌
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日本語教育方法研究会誌 1 (3), 10-11, 1994
日本語教育方法研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680757223296
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- NII論文ID
- 110009496576
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- ISSN
- 24239909
- 18813968
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可