教師と児童の“授業ルール”認識におけるズレの特徴

書誌事項

タイトル別名
  • The Characteristics of Differences between a Teacher’s and Students’ Recognition of “Classroom Rules”: Focusing on “importance”, “priority”, and “purpose”
  • ―「重要度」「優先度」「目的」に着目して―

説明

本研究は,都内公立小学校5年生1学級を対象に,教師と児童の“授業ルール”認識におけるズレの特徴について,「重要度」「優先度」「目的」の3点から検討した。「重要度」については授業ルールの重要度認識を測定する尺度,「優先度」については授業ルールが葛藤する場面を記述した場面想定課題,および「目的」については授業ルールの目的を尋ねる自由記述課題をそれぞれ実施した。その結果,「重要度」では,教師および児童とも授業ルールの重要度を高く認識していることが示された。一方で「優先度」および「目的」では,主に“友人を尊重するためのルール”と“秩序を維持するためのルール”においてズレが示された。これらの結果から,教師と児童の授業ルールの認識におけるズレは,児童が授業ルールを重要と認識していないために起きるのではなく,両者の優先する授業ルールや授業ルールの目的の理解が異なっているために起きることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680791898368
  • NII論文ID
    130005403689
  • DOI
    10.20590/jaehd.18.0_1
  • ISSN
    24241598
    13497391
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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