ヒンドゥー・イスラム融和思想とその現代的意義 : インド・イスラムにみる寛容思想の展開(<特集>イスラームと宗教研究)

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Change among Indian Muslims to Fanatic Islamic Theology(<Special Issue>Islam and Religious Studies)
  • ヒンドゥー・イスラム融和思想とその現代的意義--インド・イスラムにみる寛容思想の展開
  • ヒンドゥー イスラム ユウワ シソウ ト ソノ ゲンダイテキ イギ インド イスラム ニ ミル カンヨウ シソウ ノ テンカイ

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抄録

本小論ではイスラムの寛容思想の可能性を、インド・イスラムが展開したヒンドゥー教徒など多神教徒との共存の思想、寛容思想の展開に探ったものである。というのも、イスラム原理主義などに象徴されるイスラム純粋主義的傾向が世界的に優勢となり、このような極端なイスラム観が、イスラム・非イスラムの人々にともに共有され、その結果として無益なイスラム脅威論が形成されることを筆者は恐れるのである。それ故に、イスラムの多様性を、思想的はもとよりイスラム神学の裏付けを伴い構築したインド・イスラムの展開を、寛容思想中心に歴史的に概観したのが本小論である。

収録刊行物

  • 宗教研究

    宗教研究 78 (2), 373-395, 2004

    日本宗教学会

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