知恵の測定法の日本語版に関する信頼性と妥当性の検討 : Baltesの人生計画課題と人生回顧課題を用いて

書誌事項

タイトル別名
  • Reliability and validity of Wisdom-Related Knowledge Assessment, Japanese version : A study of life-planning and life-review tasks.
  • チエ ノ ソクテイホウ ノ ニホンゴバン ニ カンスル シンライセイ ト ダトウセイ ノ ケントウ Baltes ノ ジンセイ ケイカク カダイ ト ジンセイ カイコ カダイ オ モチイテ

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抄録

本研究ではBaltesらの知恵の測定法の日本語版を作成し, その信頼性と妥当性の検討を行った.知恵は知恵に関わる5つの知識(宣言的知識, 手続き的知識, 文脈理解, 価値相対性の理解, 不確実性の理解)から評定し, 総合得点を知恵とした.課題には人生計画課題(様々な人生場面における仕事と家庭との葛藤を解決する)と人生回顧課題(架空の人物の人生を回顧する)を用いた.成人・高齢者197名(60-86歳)を対象に調査を実施し, 信頼性と基準関連妥当性の検討を行ったところ, 以下の結果が得られた.1)信頼性に関して, 人生計画, 人生回顧課題ともに高い評定者間信頼性が得られた.2)理論モデルから予想されたように, 知恵に関わる知識間には中程度以上の相関関係が示された.3)知能, 日常的知能, 教育年数を外部基準とした基準関連妥当性の検討からは, 人生計画場面において十分な妥当性が示された.4)人生回顧場面でも妥当性を示す根拠がいくつか示された.

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