理科学習における児童生徒の Learning Style (1)
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- 福岡 敏行
- 横浜国立大学教育学部
説明
子どものLearning Styleを同定するためのものさしや、座標軸として何を使うかは、これまで多くの人によって論じられてきた。Kolbによれば、Learning Styleとは、子どもか学習するときの快適な方法とし、自然の事象に接したときの知覚と、それに取り組む方法とで構成されているとしている。このLearning Styleは、子ども1人ひとりによって異なるものであるが、固定的なものとしてはならない。今回は、Kolbが開発した調査票を参考にして、独自の調査票を作成した。この調査票を使って子どもの実態を調査したところ、知覚面では男女差はみられなかったが、方法面では男子は行動的、女子は観察的であった。また、絵を使って事実を同定する能力をみたところ、全体では44%であるが、Type I (感覚的・観察的)の学習者は75%の割合で正答を得た。今後は、事象を提示することによっても子どものLearning Styleを見つけたい。
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 1 (5), 13-18, 1987
一般社団法人 日本科学教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681086880512
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- NII論文ID
- 110002685506
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可