種目特性と授業形態を探求課題とした教養教育としての大学体育:フラッグフットボールと他大学との交流試合を事例に

書誌事項

タイトル別名
  • University Physical Education in General Education,Researching to Establish the Characteristics of Each Sport and Teaching Style :A Case Study of Flagfootball Friendly Games with Another University
  • シュモク トクセイ ト ジュギョウ ケイタイ オ タンキュウ カダイ ト シタ キョウヨウ キョウイク ト シテ ノ ダイガク タイイク フラッグフットボール ト タ ダイガク ト ノ コウリュウ ジアイ オ ジレイ ニ

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抄録

<p>本研究の目的は、「課題探求能力の育成」,「広い視点の獲得」を目的に設定した大学体育の教育実践、および受講生の学習成果の検討を通じ、今後の大学体育における可能性と課題を明示することである。教材としてフラッグフットボールを用いた。</p><p>二つの大学の体育授業の受講生を対象に、①フラッグフットボールの特性について、②フラッグフットボールは運動が苦手な人でも活躍できる種目か、③大学体育授業で他大学と交流する授業形態、について受講生自らが考察を行った。</p><p>本研究では教養教育として大学体育を実践することで、従来の「健康」「健康教育」「生涯スポーツへの動機づけ」とは異なる大学体育の実施を試みた。大学体育の可能性を拡大する試みでもある。</p><p>受講生の学習成果について考察すると,大学体育には多くの可能性あり,多くの学習成果を達成する可能性がある。「健康」「健康教育」「生涯スポーツへの動機づけ」がスポーツクラブにアウトソーシングされるとしても何ら悲観することはない。むしろ,「健康」「健康教育」「生涯スポーツへの動機づけ」というこれまでの枠・限定にとどまっているのではなく,「課題探求能力の育成」,「領域に限定されない授業内容の実施」,「他大学との共同プロジェクト」などの多様な可能性を追求するチャンスが拡大したととらえることが適切である。</p><p>大学体育は,教養教育としてふさわしい学習成果を達成することが可能である。</p>

収録刊行物

  • 大学体育学

    大学体育学 8 (0), 75-88, 2011

    公益社団法人 全国大学体育連合

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