書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of External Supravesical Hernia Requiring Small Bowel Resection
- ショウチョウ セツジョ オ ヒツヨウ ト シタ ガイ ボウコウ ジョウカ ヘルニア カントン ノ 1レイ
この論文をさがす
説明
症例は76歳, 男性. 幼小児期より右鼠径部の膨隆を自覚していた. 腹部膨満, 嘔吐を主訴に当院受診し, 腸閉塞の診断で緊急入院となった. 右外鼠径ヘルニア嵌頓と診断し, 緊急手術を施行した. 小腸が嵌頓しており, 虚血性変化は認めなかったが, 汚染した液体貯留を認めたため, メッシュは使用せず, 腸頸靭帯修復法(iliopubic tract repair法)で修復した. 麻酔覚醒時の腹圧で右恥骨上部が膨隆し, 膀胱上窩ヘルニアの合併も疑われた. これに対し, 後日待機的にKugel手術を予定していたが, 術後6日目に再度腸閉塞を発症し, 再度緊急手術を施行した. 手術所見で右膀胱上窩に小腸が嵌頓壊死していた. 壊死小腸を切除しKugel法でヘルニア修復を行った. 術後経過は良好であった. 外膀胱上窩ヘルニアは嵌頓の危険性が低いといわれているが, 小腸切除を必要とした外膀胱上窩ヘルニア嵌頓の1例を経験したので報告する.
収録刊行物
-
- 医療
-
医療 62 (8), 427-429, 2008
一般社団法人 国立医療学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681289891200
-
- NII論文ID
- 130004316872
- 40016211378
-
- NII書誌ID
- AN00017113
-
- ISSN
- 18848729
- 00211699
-
- NDL書誌ID
- 9626718
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可