豪雨による崩壊土砂量推定のためのモデルについて
-
- 大村 寛
- 名古屋大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
-
- On the model to estimate soil volume of landslides caused by heavy rain
- ゴウウ ニ ヨル ホウカイ ドシャリョウ スイテイ ノ タメ ノ モデル ニ ツイテ
この論文をさがす
説明
豪雨による崩壊土砂量を推定するため,“種々の原因が重複した所で崩壊が発生する”という考え方に基づいて,モデル実験を次のように試みた。すなわち, 1cm×1cmの単位要素100個からなる10cm×10cmの正方形を流域にみたてる。崩壊素因として,地質による確率p1,地形による確率p2,誘因として時間雨量による確率p3をきめ,乱数表を用いこれらの確率に従って,各単位要素内ヘランダムに点を落とす。 p3は継続時間だけ操作を繰り返す。単位要素内にNc個以上の点が落ちた所で崩壊が発生したこととし, Nc以上の個数は崩壊規模を大きくするものと仮定した。 p1, p2, p3, Ncに数値を与えシミュレートした結果,崩壌率が継続雨量の2次関数で近似できること,崩壊土量の確率密度分布が,片対数グラフ上で直線となることを確認した。また,モデルに適当な処理を行ない,電子計算機を利用すれば,現実の流域にもあてはめうることが推測できた。
収録刊行物
-
- 日本林學會誌
-
日本林學會誌 53 (9), 287-291, 1971
日本森林学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681331420672
-
- NII論文ID
- 110002833487
-
- NII書誌ID
- AN00198561
-
- ISSN
- 21858195
- 0021485X
-
- NDL書誌ID
- 8404708
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可