暖地におけるスギ赤枯病菌の生態 (V)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies of life-mode of <i>Cercospora sequoiae</i> ELL. et Ev. in a warm district of Japan (V)
  • 暖地におけるスギ赤枯病菌の生態-5-異なる温度における分生胞子の形成
  • ダンチ ニ オケル スギ アカガレビョウキン ノ セイタイ 5 コトナル オン
  • 異なる温度における分生胞子の形成
  • Conidial production at different temperatures

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説明

越冬直後のスギ赤枯病被害葉にナ分な湿度を与え,異なる温度において子実体を形成させた。10°Cでは新しい分生胞子柄は24時間以内に,新しい分生胞子は銘時間以内に形成された。15~20°Cでは分生胞子柄,分生胞子とも24時間以内に-形成された。20~30°Cでは分生胞子柄は6時間以内に,分生胞子は12時間以内に形成された。野外で分生胞子が多数形成される時期に被害葉を採取し,各供試温度で分生胞子を形成させた後それらを洗い落とし,再び形成させた。分生胞子は5~30°Cの問に彩成されたが,再形成所要時間は5, 10, 15および20~30°Cにおいて,それぞれ48,20,10および5時間以内であった。異常型分生飽子は低温 (5~15°C) においてやや高率に形成されたが,それ以上の温度においても少数は形成された。各供試温度において,異常型分生胞子の占める割合は,設置日数に比例して増大した。低温において形成される正常型分生胞子には,未熟な状態にとどまり,基部が広くかつ平坦になっているものが多かった。

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