励起蛍光マトリクスによるそば粉と小麦粉の混合割合の推定

  • 杉山 武裕
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 藤田 かおり
    独立行政法人農業・食品産業技術総合機構 食品総合研究所
  • 蔦 瑞樹
    独立行政法人農業・食品産業技術総合機構 食品総合研究所
  • 杉山 純一
    独立行政法人農業・食品産業技術総合機構 食品総合研究所
  • 柴田 真理朗
    独立行政法人農業・食品産業技術総合機構 食品総合研究所
  • 粉川 美踏
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 荒木 徹也
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 鍋谷 浩志
    独立行政法人農業・食品産業技術総合機構 食品総合研究所
  • 相良 泰行
    (社)食感性コミュニケーションズ(FKC)

書誌事項

タイトル別名
  • Prediction for Mixture Rate of Buckwheat Flour Against Wheat Flour Using Excitation-emission Matrix (EEM)
  • レイキケイコウ マトリクス ニ ヨル ソバコ ト コムギコ ノ コンゴウ ワリアイ ノ スイテイ

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抄録

励起蛍光マトリクス(EEM)計測による,そば粉と小麦粉の混合割合推定の可能性を確認した.試料として,市販のそば粉と小麦粉を11種類の混合比で混ぜた混合粉試料を,励起波長200-900nm,蛍光波長200-900nmの範囲で測定した.計測で得られたEEMデータに対してPLS回帰分析を適用し,潜在ベクトル数=7で推定式を計算した.推定式の係数から,励起波長340-555nm,蛍光波長500-755nmの範囲に重要なEEMデータが含まれていることが分かった.この波長範囲に限定したEEMデータに対して再度PLS回帰分析を適用したところ,検量線の精度は波長範囲を限定していない場合とほぼ同等であった.さらに,計測時間を1試料あたり515秒から105秒に短縮できた.本研究によって,そば粉・小麦粉の簡易・迅速な混合割合の推定法としてEEM計測を適用できる可能性が存在することが示された.

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参考文献 (17)*注記

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