豆類のニコチアナミン含量とアンジオテンシンI変換酵素阻害活性

書誌事項

タイトル別名
  • Nicotianamine Content in Various Beans and its Inhibition Activity of Angiotensin-I Converting Enzyme
  • 豆類のニコチアナミン含量とアンジオテンシン1変換酵素阻害活性
  • マメルイ ノ ニコチアナミン ガンリョウ ト アンジオテンシン 1 ヘンカン コウソ ソガイ カッセイ
  • Nicotianamine content in various beans and its inhibition activity of angiotensun-I converting enzyme.

この論文をさがす

抄録

豆類41種類の熱水抽出液のACE阻害をスクリーニングしたところ,ナタマメを除きいずれも強いACE阻害を示した.IC50値の比較ではササゲ属が他の属に比較して阻害力が弱い傾向が見られた.<BR>豆類のニコチアナミン量は,絹さや(生)で77.0mg/乾物100gと最も多く,インゲン属,ダイズ属,エンドウ属などでは,ほとんどが30~55mg/乾物100gと豊富に含まれていた.属間の比較では,ササゲ属はエンドウ属(p<0.05),インゲン属,ダイズ属(p<0.001)と比較して有意にニコチアナミン量が少ないことが示された.<BR>豆類抽出物のACEに対するIC50値はニコチアナミン量と相関があることが示された.また,そのときの抽出物中ニコチアナミンの存在量は,ニコチアナミン標品のIC50値と一致していた.このため,豆類熱水抽出物のACE阻害は,ほぼニコチアナミン単独で発現しているものと推測された.

収録刊行物

被引用文献 (12)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ