メダカビテロジェニンアッセイによる下水高度処理のエストロゲン様物質低減効果の評価

  • 江口 さやか
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 菅原 志穂美
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 中川 加奈子
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 三谷 直子
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 大沼 良子
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 松岡 須美子
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科
  • 平井 慈恵
    (独)国立環境研究所
  • 山本 義和
    神戸女学院大学人間科学部環境バイオサイエンス学科

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the estrogenic activity in sewage treatment works using a medaka vitellogenin assay
  • メダカ ビテロジェニン アッセイ ニ ヨル ゲスイ コウド ショリ ノ エストロゲンヨウ ブッシツ テイゲン コウカ ノ ヒョウカ

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抄録

下水高度処理がエストロゲン様作用低減に有効かを調べるため,処理水に雄メダカを 2 週間曝露し,血漿・肝臓のビテロジェニン(VTG)濃度と処理水中のエストロゲン濃度を ELISA 法で測定した。活性汚泥処理水曝露区のメダカからは成熟雌に匹敵する VTG 濃度が検出されたが,礫間接触処理水曝露区では定量限界値以下だった。エストロゲン類は,活性汚泥処理だけでは処理不足だったが,礫間接触処理を加えることで,メダカへの最小影響濃度付近にまで低下した。これらのことから礫間接触処理はエストロゲン様作用低減に有効といえる。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 73 (4), 726-733, 2007

    公益社団法人 日本水産学会

参考文献 (58)*注記

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