岩手県沿岸河川で起きた養殖ギンザケの逸出とその後の分布様式

  • 佐々木 系
    (国研)水産研究・教育機構東北区水産研究所
  • 長谷川 功
    (国研)水産研究・教育機構北海道区水産研究所
  • 八谷 三和
    (国研)水産研究・教育機構東北区水産研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Escape of cultured coho salmon into a stream, coastal Iwate Prefecture, Japan
  • イワテケン エンガン カセン デ オキタ ヨウショク ギンザケ ノ イッシュツ ト ソノゴ ノ ブンプ ヨウシキ

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抄録

<p> 2016年8月30日,台風に伴う河川増水により,岩手県の某河川沿いにある養魚場が冠水し,ギンザケ当歳魚(0+)(推定50万個体)が逸出した。このため,種間関係(競争・交雑等)を通じた生物多様性への影響が懸念され,駆除等の対策を要する。そこで,対策を講ずる基礎的知見を収集するために,ギンザケ逸出後の河川で魚類相調査を行った。ギンザケの生息個体数は6,387個体と推定され,逸出から100日後では逸出時の1.3%に減少していたが,在来種と同所的に存在し,0+で成熟する雄個体がいることが明らかになった。</p>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 83 (6), 1005-1007, 2017

    公益社団法人 日本水産学会

参考文献 (8)*注記

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