三尖弁閉鎖不全症犬において右心内圧と血中ANPならびにNT-proBNP濃度を測定した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Measurements of Right Ventricular Pressure and Plasma ANP and NT-proBNP Levels in a Dog with Tricuspid Valve Regurgitation
  • 症例報告 三尖弁閉鎖不全症犬において右心内圧と血中ANPならびにNT-proBNP濃度を測定した1例
  • ショウレイ ホウコク サン センベン ヘイサ フゼンショウケン ニ オイテ ウシン ナイアツ ト ケッチュウ ANP ナラビニ NT proBNP ノウド オ ソクテイ シタ 1レイ

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説明

13歳のビーグル犬が腹囲膨満と呼吸器症状を主訴に来院した。胸部X線検査から心拡大が確認され,心エコー図検査から三尖弁閉鎖不全症が診断された。右心房圧は正常であったが,右心室圧は上昇していた(収縮期/拡張末期;69/5.0 mmHg)。血中ANP濃度は正常範囲であったが,血中NT-proBNP濃度は1,583 pmol/Lと高値であった。内科治療としてエナラプリル,トラセミド,メチルジゴキシンを処方したところ,治療後30日目には臨床兆候は改善し,右心室圧も低下していた(収縮期/拡張末期;20/-2.3 mmHg)。また,血中NT-proBNP濃度は1,245 pmol/Lに低下していた。本症例では,右心不全に伴う右心室圧の上昇によって血中NT-proBNP濃度が上昇していたと推察される。

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参考文献 (24)*注記

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