地球観測衛星によるグローバル・スケールの積雪データセット

  • 遠藤 伸彦
    海洋研究開発機構地球環境観測研究センター
  • 増田 耕一
    海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Snow cover and snow depth data derived from earth observation satellites
  • チキュウ カンソク エイセイ ニ ヨル グローバル スケール ノ セキセツ データセット

この論文をさがす

抄録

いくつかの地球観測衛星にもとづくグローバル・スケールな積雪データセットをとりあげ,データセットの作成手法,これまでに指摘されている問題点,データの入手先を記述した.NOAA weekly snow mapsは1966年以来継続的に作成されてきたが,1999年以降はIMS snow coverに代替された.しかし,両者をシームレスに接続することで,長期的な北半球規模の積雪面積のモニタリング・大気雪氷相互作用の研究に利用できる.<BR>また,新しい地球観測衛星に搭載されたセンサー(MODIS・AMSR-E)から作成された新しい積雪データも取り上げた.AMSR-Eから求められたユーラシア大陸における積雪面積をIMS snow coverと比較をおこなった.西シベリアでは厳冬期に両データの差は小さいが,秋の積雪面積増加時期と春の融雪期にAMSR-Eの積雪面積はIMS snow coverよりも少ない.一方で,チベット高原では,ごく一部の時期を除いて,AMSR-Eは積雪面積を過剰評価している.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 68 (6), 563-572, 2006

    公益社団法人 日本雪氷学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (38)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ