農業生産環境情報システムによる水田転作ダイズ生育適地図の作成と検証
書誌事項
- タイトル別名
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- Validation of a Suitability Map for Soybean in the Drained Paddy Field Based on the Geographical Information System for Agricultural Production
- ノウギョウ セイサン カンキョウ ジョウホウ システム ニ ヨル スイデン テ
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抄録
1)三重県伊賀地域の水田転作ダイズの生育適地図を作成し,生育は「適」,「やや適」,「普通」,「やや難」,「難」の5ランクに分類された.「難」および「やや難」の地域は山間の谷地田または地下水位の高いグライ土壌および強粘質土壌の地帯が多かった.2)現地のダイズの生育収量調査の結果,ダイズの生育ランク別の収量は「適」〜「普通」では比較的多く,生育も良好であった.「やや難」および「難」では収量はごく少ない地点が多かった.このことから,ダイズの生育適地図は現地のダイズの生育および収量とよく一致していることが確認された.3)現地のダイズ作付跡地について,土壌断面調査および土壌分析調査を行った.生育の良否別の物理性は,生育の極良圃場では表土の深さが19.9cmと深く,ち密度が低く,粗孔隙はやや多かった.有効水分は生育良圃場がやや多かった.また,次層土の液相率は生育中〜不良圃場が高かった.4)生育の良否別の化学性は生育極良圃場のpHが高く,カルシウム含量も多かった.また,腐植,可給態リン酸は極良〜良圃場で多かった.一方,生育中〜不良圃場ではカルシウム/マグネシウム比が低く,逆にマグネシウム/カリウム比が高かった.可給態窒素はむしろ生育不良圃場で多かった.5)ダイズの収量と土壌要因の関係を数量化I類を用いて解析した結果,重相間係数は0.967と高い値が得られた.各要因アイテムのレンジおよび偏相関係数が比較的高かったのは次層土の土性,圃場の排水性,表土の固相,次層土の粗孔隙,pH,可給態窒素,腐植および可給態リン酸であった.以上のことから,土壌および気象のデータベースを利用して水田転作ダイズの適地図の作成が容易になり,実用土壌図として用いることが可能になった.
収録刊行物
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- 日本土壌肥料学雑誌
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日本土壌肥料学雑誌 65 (3), 282-289, 1994
一般社団法人 日本土壌肥料学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681533204864
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- NII論文ID
- 110001751407
- 10004975797
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- NII書誌ID
- AN00195767
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- ISSN
- 24240583
- 00290610
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- NDL書誌ID
- 3882758
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可