母音部エネルギー重心点に着目した日本語リズム規則

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タイトル別名
  • Rhythm rules in Japanese based on the center of energy gravity of vowels
  • ボインブ エネルギー ジュウシンテン ニ チャクモクシタ ニホンゴ リズム キ

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説明

日本語の発音リズムとされる、モーラ単位の等時性という言語習慣に基づく新しい日本語リズム規則を提案する。まず、母音部エネルギー重心点CEGVをリズムのタイミング点と仮定し、日本語リズムを母音部エネルギー重心点間の時間長D_Gで定義した。発声器官の物理的構造による制約が、等時性を乱す第一の要因であるという仮説を立て、実音声の分析を通じて検証した。分析実験の結果をモデル化することにより定めた本リズム規則は、一つのVCV形音韻連鎖内の音韻情報のみを用いた非常にシンプルな規則ではあるが、発話速度の変化にも対応でき、音声合成のための規則として十分実用に耐えるものである。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 50 (11), 888-896, 1994

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (15)*注記

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