実用X線管を用いたX線格子干渉計の試み<br>―タルボ・ロー干渉計の医用画像への適用―

  • 木戸 一博
    コニカミノルタエムジー株式会社開発センター開発部
  • 巻渕 千穂
    コニカミノルタエムジー株式会社開発センター開発部
  • 清原 淳子
    コニカミノルタエムジー株式会社開発センター開発部
  • 伊藤 司
    コニカミノルタエムジー株式会社開発センター開発部
  • 本田 凡
    コニカミノルタエムジー株式会社開発センター開発部

書誌事項

タイトル別名
  • Trial of X-Ray Grating Interferometry for Phase-Contrast Imaging with a Practical X-Ray Tube<br>— Application of Talbot-Lau Interferometry to Medical Imaging —
  • 実用X線管を用いたX線格子干渉計の試み--タルボ・ロー干渉計の医用画像への適用
  • ジツヨウ Xセンカン オ モチイタ Xセン コウシ カンショウケイ ノ ココロミ タルボ ロー カンショウケイ ノ イヨウ ガゾウ エ ノ テキヨウ

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説明

X線格子干渉計,即ちX線タルボ・ロー干渉計を,波動光学によるシミュレーションで設計して作製した.この干渉計は通常の医用X線管,マルチスリット,2枚のX線格子,そしてX線検出器によって構成される.この装置を用いて鳥手羽の骨関節を撮影したところ,3 mGyの被写体線量で軟骨が明瞭に視認できるX線画像が得られた.さらに,この装置を用いてサクランボの小角散乱画像を撮影したところ,従来のX線吸収画像では画像化できない内部構造の維管束を描写することができた.このX線タルボ・ロー干渉計は,MRI以外で生体軟部組織を描写することができる重要なX線画像技術として期待される.<br>

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