量子ドット分散ガラス蛍光体の開発

  • 村瀬 至生
    (独)産業技術総合研究所 健康工学研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Development of glass phosphor impregnated with quantum dots
  • リョウシ ドット ブンサン ガラス ケイコウタイ ノ カイハツ

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抄録

<p>量子ドット(直径数ナノメートルの半導体粒子)は,発光波長が自由に変えられる,輝度飽和しにくい,スペクトル幅が狭い,吸光係数が大きいなど既存の蛍光体にない特長をもつ.このため,高演色性で高輝度の照明を実現できる可能性がある.一方で,表面積比が大きいために表面に欠陥ができると発光特性が劣化するので,量子ドットを適切に保護するマトリックスが不可欠である.我々はこのマトリックスとしてガラスに着目し,ゾル -ゲル法を駆使して従来になく丈夫で高輝度の蛍光体を作製した.バイオ用蛍光試薬としての応用が進んでいるが,照明用蛍光体としても注目される.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 80 (4), 325-328, 2011-04-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (25)*注記

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