緊急地震速報の仕組みとこれからの課題

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タイトル別名
  • Earthquake early warning and future problems for disaster mitigation
  • キンキュウ ジシン ソクホウ ノ シクミ ト コレカラ ノ カダイ

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抄録

<p>緊急地震速報のための自動解析システムが開発され,地震検出後2〜3秒間で,99% の地震の震源パラメータが,ほぼ正確に決定できるようになった.気象庁はこのシステムを導入し,2007年10月より,テレビやラジオによる緊急地震速報の実運用を開始した.課題は,震度の推定精度が低く,震源から30km以内で間に合わないことである.震度マグニチュードを導入し,家庭用地震計を普及させることにより,主な課題は解決できると思われる.東海,東南海,南海地震などの大地震発生の場合,大部分の地域で,大きな揺れが到着する30〜50秒前に緊急地震速報が配信されるはずである.緊急地震速報は,大地震の災害軽減に極めて有効である.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 80 (1), 18-23, 2011-01-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (17)*注記

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