成人特発性腸重積に対し腹腔鏡補助下整復・切除術を施行した1例

書誌事項

タイトル別名
  • An Adult Case of Idiopathic Intussusception Treated by Laparoscopy-Assisted Reduction and Resection

この論文をさがす

抄録

<p>症例は24歳女性.右下腹部痛を主訴に当院を受診した.腹部超音波検査で回盲部にtarget signを認め,腹部造影CT検査で回腸末端が盲腸内に先進している所見を認めた.下部消化管内視鏡検査では腸重積の原因となる明らかな腫瘍性病変は認めず,特発性腸重積と診断したが,内視鏡的整復は不可能であった.翌日の腹部単純CT検査でも改善は認めず,腹腔鏡補助下にて整復を行った.整復後の先進部は硬く,腫瘍様に触れたため,回盲部切除を施行した.病理学的所見でも器質的疾患は認めず,特発性腸重積の診断であった.</p><p>成人の特発性腸重積は稀であり,術前に診断がつかないことが多い.今回われわれは,術前に特発性腸重積と診断し,腹腔鏡手術により,整復,切除を施行しえたので,若干の文献学的考察を加えて報告する.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ