単一施設における若年骨髄腫30例の検証

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical characteristics of young multiple myeloma patients: a single-center analysis of 30 patients
  • 臨床研究 単一施設における若年骨髄腫30例の検証
  • リンショウ ケンキュウ タンイツ シセツ ニ オケル ジャクネン コツズイシュ 30レイ ノ ケンショウ

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説明

<p>若年における多発性骨髄腫の発症は稀であり,報告も極めて限られている。臨床的特徴,予後について定まった見解はまだない。当院で診療した,診断時45歳以下の骨髄腫,多発性形質細胞腫30例につき後方視的に検証した。染色体所見によって標準リスク群,高リスク群,リスク不明群の3群に分けたところ,高リスク群は36.6%と高比率であった。Progression free survival(PFS)35ヶ月,標準リスク群 vs 高リスク群 46 vs 29ヶ月。Overall survival(OS)標準リスク群 vs 高リスク群 到達せずvs 82ヶ月であり,高リスク群は有意にOSが不良であり,PFSも劣る傾向がみられた。ISS stageとOSに相関はみられなかった。若年骨髄腫では染色体高リスク群が多く,骨髄腫全体の患者群と同様,染色体リスクが予後因子として大きな意義をもつことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (10), 1411-1417, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

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