幼児期の分配行動の発達的基盤:動機の変化と実行機能の役割

書誌事項

タイトル別名
  • Developmental Foundation of Sharing Behavior in Young Children: Changes in Motivation and the Role of Executive Function
  • ヨウジキ ノ ブンパイ コウドウ ノ ハッタツテキ キバン : ドウキ ノ ヘンカ ト ジッコウ キノウ ノ ヤクワリ
公開日
2016
DOI
  • 10.11201/jjdp.27.167
公開者
一般社団法人 日本発達心理学会

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説明

<p>幼児期,分配行動には様々な発達的変化が見られる。しかし,なぜそうした行動上の発達的変化が起こるのかについての議論は,これまで十分になされていない。本稿では,幼児期の分配行動の変化の発達的基盤を明らかにすることを目的とした。まず,分配行動についての実証的な発達研究を概観し,幼児期の分配行動には,他者の要求や情動表出に応じた分配から,平等な分配,選択的な分配への発達的変化があることを示した。その上で,それらの行動の変化には他者を喜ばせるという利他的動機,社会的規範の順守,自身の長期的な利益に対する期待という分配動機の変化が関連している可能性を議論した。さらに,即時的な自分の利益に対する欲求の抑制という視点から,実行機能の発達が分配行動に果たしている役割を考察し,幼児期の分配行動の発達モデルを示した。最後に,分配行動発達のメカニズムのさらなる理解のため,今後の分配行動研究の方向性についての試論を行った。</p>

収録刊行物

  • 発達心理学研究

    発達心理学研究 27 (2), 167-179, 2016

    一般社団法人 日本発達心理学会

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