外科的切除を施行し,開放創として治癒し得た巨大尖圭コンジローマの1例

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タイトル別名
  • A Case of a Giant Condyloma Acuminatum Treated by Surgical Resection Leaving Wounds Open

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抄録

症例は40歳代,男性.肛門部の腫瘤と出血・疼痛を主訴に来院した.肛門部に11×7cm大のカリフラワー状の腫瘤を認め,巨大尖圭コンジローマと診断した.外科的切除の方針とし,腰椎麻酔下で腫瘍を切除した.創部は開放創とした.術後経過は良好で7日目で退院となった.術後1年5ヵ月を経過した現在,再発所見は認めていない.巨大尖圭コンジローマの治療法としては外科的切除が最も確実とされているが,切除後の再建法に関しては様々な報告がある.本症例は切除後に開放創とすることで早期退院が可能となり,肛門機能に異常をきたすことなく治癒し得た.患者の負担を軽減できる有用な方法と考えられたため,文献的考察を加えて報告する.

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