高純度セルロース炭(ダイエタリーカーボンⓇ純炭粉末)は,グリセルアルデヒドに由来する終末糖化産物(AGE)を吸着する

  • 西野 友梨
    久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学

書誌事項

タイトル別名
  • Cellulose-derived charcoal binds to glyceraldehyde-driven advanced glycation end products in vitro

説明

近年,慢性的な高血糖下で促進的に形成,蓄積される終末糖化産物(AGE)が,糖尿病の広範な合併症の発症,進展に関わることが明らかにされてきた。さらに,食事に由来する外因性のAGEの過剰摂取が,老年疾患のリスクを上昇させることも報告されてきている。そこで本研究では,高純度セルロースに由来する吸着炭(ダイエタリーカーボン®純炭粉末)のAGEに対する結合活性について試験管内で検討を行った。その結果,純炭粉末 30mgは,グリセルアルデヒド由来のAGE化ウシ血清アルブミン(AGE-BSA),メチルグリオキサール由来ハイドロイミダゾロン(MG-H1),グリセルアルデヒド関連ピリジニウム(GLAP)を吸着したが,非糖化BSAに対しては結合活性をもたなかった。一方,活性炭は,非特異的にBSAを吸着した。以上のことから,純炭粉末の摂取は,食事に由来する外因性のAGEの吸収を特異的に阻害し,臓器障害に対して保護的に作用するかもしれない。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763050490240
  • DOI
    10.15634/j0100_0501_008
  • ISSN
    21887527
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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