自律的な討論の実現に向けた指導に関する一考察――小学校段階における〈議論展開能力〉の育成を中心に――

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Instructions for Cooperative Discussion in Small Groups—Development of the Ability to Promote Discussion in Elementary School—
  • ジリツテキ ナ トウロン ノ ジツゲン ニ ムケタ シドウ ニ カンスル イチ コウサツ : ショウガッコウ ダンカイ ニ オケル 〈 ギロン テンカイ ノウリョク 〉 ノ イクセイ オ チュウシン ニ

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抄録

<p>本研究では,小グループの討論を協同的に展開するための能力として,〈議論展開能力〉を設定し,その具体的な技能を検討した。先行研究の調査と実際の教師発話の分析から,「共通の理解を深めるはたらきかけ」「議論の道筋をつくるはたらきかけ」「進行状況をコントロールするはたらきかけ」「議論内容を整理するはたらきかけ」「協同性を高めるはたらきかけ」が重要であることが明らかになった。さらに,〈議論展開能力〉の育成を図った授業実践の分析を通して,「協同性を高めるはたらきかけ」が議論の基盤をつくること,参加者全体に問いかけることや途中で整理することが議論を推進していく上で中心的な役割を果たすことを実証的に明らかにした。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 84 (0), 40-48, 2018-09-30

    全国大学国語教育学会

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