書誌事項
- タイトル別名
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- Serologic tests in early syphilis
- ソウキ バイドク ニ オケル 、 シンダンジ ケッセイガクテキ ケンサ ノ ケッカ ニ カンスル ケントウ
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説明
梅毒の診断においては血清学的検査が重要な役割を果たすが、早期梅毒では検査結果が陰性となり結果の解釈や管理方針に苦慮することが少なくない。今回我々は早期梅毒症例を対象に、感染が疑われる行為(感染リスク)後あるいは発症後の経過時間と血清学的検査(TPLA、RPR)の関連を検討した。発症後の時間経過に伴ってTPLA、RPRともに陽性率は上昇したが、発症後4週以内は陰性症例がみられた。一方で感染リスク後の時間経過とTPLA、RPRの陽性率の間に明らかな関連はみられず、感染リスク後12週以内は陰性症例がみられた。2期梅毒では感染リスク後、発症後の経過時間にかかわらず全例でTPLA、RPRともに陽性だった。感染後12週以内、発症後4週以内の1期梅毒では血清学的検査が陰性でも梅毒を否定し得ないと考えられた。
収録刊行物
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- 日本性感染症学会誌
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日本性感染症学会誌 29 (1), 69-72, 2018-09-30
一般社団法人日本性感染症学会