化学療法にて10年以上CRを得ている乳癌肝転移の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Long-term Complete Response(CR)for More Than 10 Years with Chemotherapy in a Patient with Breast Cancer and Liver Metastases
  • 症例 化学療法にて10年以上CRを得ている乳癌肝転移の1例
  • ショウレイ カガク リョウホウ ニテ 10ネン イジョウ CR オ エテ イル ニュウガン カン テンイ ノ 1レイ

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説明

症例は53歳,女性.41歳時に左乳房腫瘤を指摘され前医にて精査,乳癌(硬癌)cT2 N1(SLNB1/2)M0の診断にて術前化学療法実施後,温存術を実施し, 補助療法としてホルモン治療(LHRH agonist+tamoxifen)を開始した.ホルモン治療1年5カ月目にて単発肝転移(S4 4cm)と診断した.抗がん剤治療(weekly paclitaxel)にて完全奏効を得たのち,抗がん剤 capecitabine内服治療を希望され治療を開始した.術後12年9カ月(肝転移診断後10年1カ月),各種画像診断にても他臓器にも転移病巣を認めず,Long CRと診断している.<BR>乳癌肝転移でもoligometastasisの状態であれば 薬物療法による治療効果が望める症例も多い.また,生涯投与量の規定のない経口抗がん剤に関しては,Long CR維持できる可能性もあり,治療選択肢の一つと考えられる.

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参考文献 (10)*注記

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