日常の家庭生活に内在する表象的幸福感に関する概念モデルとその視覚的イメージの関係性

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タイトル別名
  • The relationship between conceptual model and visual imagery in the presentation of an inherent sense of well-being in everyday home life
  • ニチジョウ ノ カテイ セイカツ ニ ナイザイ スル ヒョウショウテキ コウフクカン ニ カンスル ガイネン モデル ト ソノ シカクテキ イメージ ノ カンケイセイ

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説明

日常の家庭生活に内在する表象的幸福感に関する概念モデルとその視覚的イメージの関係性を明らかにした結果、それが発現しうる物理的環境について以下の示唆が得られた。1)表象的幸福感にはいずれも「家族」が関係する。その概念には「家族が集まり揃うこと」「家族の存在が感じられる程度の距離感」「強く実感する家族の有難み」「家族との係わりの中にある自分の居場所」「会話や触れ合いによる家族との交流」「家族にとって基準となる時間軸の変化」という6つの側面がある。2)子育ての係わり方やその段階に応じて、表象的幸福感は影響を受ける。(1)子供と接する時間が長い場合には自分の居場所としてのキッチン、時間帯や家族の誰との交流であるかを限定しないリビングなどの視覚的イメージが描写される。(2)子育て最中の場合には、家族と交流する時に幸福を感じる傾向があり、視覚的イメージも家族との会話や触れ合いを楽しむことのできる家具の配置などが描写されている。従って、子育ての係わり方やその段階に応じて家族の集まり方や存在の感じ方、時間的なタイミングを把握した上で家族との交流が図られる家具配置や使い方及びその空間となりうるリビングやダイニングなどのデザインを行うことが重要である。

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