<i>Bursaphelenchus doui</i>の寄生型成虫はカミキリムシに寄生するのか?
書誌事項
- タイトル別名
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- Parasitic investigation of the entomoparasitic adult form of <i>Bursaphelenchus doui</i> on carambycid beetles
抄録
<p>Bursaphelenchus属線虫は一般的に分散型幼虫という発育ステージで昆虫に運ばれるが、ビロウドカミキリAcalolepta fraudatrixやカラフトヒゲナガカミキリMonochamus saltuariusなどから分離されるB. douiは分散型幼虫に加え寄生型成虫という特殊な発育ステージで昆虫に運ばれている。寄生型成虫の役割は解明されていないが、昆虫に寄生する能力があるなら防除素材としての利用可能性が考えられる。そこで、B. doui寄生型成虫の昆虫への寄生能力の有無を検討するために、カミキリムシへの侵入部位の特定を試みた。岩手県山田町の山林に設置した丸太から脱出したカラフトヒゲナガカミキリ成虫、および寒天培地を用いた人工蛹室で線虫と共存させ羽化させたビロウドカミキリ成虫を解剖したところ、カミキリムシの血体腔からは線虫が分離されず、気管から寄生型成虫が分離された。このことからB. douiの寄生型成虫はカミキリムシに寄生してはおらず、便乗ステージの一種であると考えられた。この結果はこれまで報告されたTEMを用いた寄生型成虫のクチクラ構造の観察に基づいた考察とも一致する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 186-, 2019-05-27
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763113559808
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- NII論文ID
- 130007645212
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可