Rhabdoid featureを呈した胃未分化癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Gastric Cancer with Rhabdoid Features
  • 症例 Rhabdoid featureを呈した胃未分化癌の1例
  • ショウレイ Rhabdoid feature オ テイシタ イ ミブンカガン ノ 1レイ

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抄録

症例は76歳,男性.黒色便,貧血を認めた.上部消化管内視鏡検査で胃体上部前壁に隆起性病変を認め,生検は低分化型腺癌の診断であった.胸腹部CT検査で胃体上部の壁肥厚と小弯リンパ節の腫大を認めた.胃癌の診断にて脾摘を伴う腹腔鏡下胃全摘術を施行した.切除標本肉眼所見では胃体上部前壁に14×11cm大の隆起性病変を認めた.病理組織学的所見では大部分が未分化な腫瘍細胞で構成され,クロマチン過染性を示す偏在する核と好酸性な細胞質を持つrhabdoid cellを多く認め,免疫組織化学染色ではcytokeratin・vimentinが陽性であった.以上より,rhabdoid featureを呈する胃未分化癌と診断した.現在,抗癌剤内服治療中であり術後13カ月,再発を認めていない.今回われわれは,rhabdoid featureを呈した胃未分化癌の1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (18)*注記

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