知的障害者就労支援施設間での「支援」の多様性——異なる障害者運動をルーツに持つ三団体の比較から——

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タイトル別名
  • Meanings of Support in Employ Support Facilities for Intellectually Disabled People: Comparing Three Facilities Developed from Disability Movements
  • 知的障害者就労支援施設間での「支援」の多様性 : 異なる障害者運動をルーツに持つ三団体の比較から
  • チテキ ショウガイシャ シュウロウ シエン シセツ カン デ ノ 「 シエン 」 ノ タヨウセイ : コトナル ショウガイシャ ウンドウ オ ルーツ ニ モツ サン ダンタイ ノ ヒカク カラ

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抄録

<p>日本において就業年齢の知的障害者の多くは入所あるいは通所施設に通っている。この施設の中には、障害者運動をルーツとする団体により運営されているものがある。これまで、こうした施設ごとの「支援」目的は一枚岩のものと捉えられてきたが、日本で1960年代後半以降、障害者の労働をめぐりさまざまな運動が行われてきたことを踏まえれば、一口に障害者就労支援施設といっても、「支援」の方針や実践に違いがあると考えられる。そこで、障害者の家族や養護学校の教師などを中心とした共同作業所建設運動をルーツに持つ「ゆたか福祉会」、身体障害当事者運動をルーツに持つ「AJU自立の家」、そして、コミューン運動をルーツに持つ「わっぱの会」を取りあげ、各団体の施設での「支援」を、障害者と健常者の関係に着目し比較検討した。結果、それぞれの運営する就労支援施設で提供される「支援」が、賃金補填、ワークフェア、そして、そのどちらでもない「協働労働」につながることが明らかとなった。</p>

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