労働者の生活習慣が生体内酸化ストレスに及ぼす影響

  • 渡邉 晋太郎
    産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学研究室 ジャパンマリンユナイテッド株式会社 呉事業所
  • 李 云善
    産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学研究室
  • 川崎 祐也
    産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学研究室
  • 河井 一明
    産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Workersʼ Lifestyles and Urinary 8-hydroxydeoxyguanosine as an Oxidative Stress Marker
  • ロウドウシャ ノ セイカツ シュウカン ガ セイタイナイ サンカ ストレス ニ オヨボス エイキョウ
  • Workers’ Lifestyles and Urinary 8-hydroxydeoxyguanosine as an Oxidative Stress Marker

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説明

近年,様々な疾病の発症要因の1つとして,生体成分の酸化的損傷の関与が知られるようになった.本研究では労働者の生活習慣に加えて,疲労の蓄積が,生体内酸化ストレスマーカーである尿中8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)に与える影響について調査した.その結果,尿中8-OHdG値のアルコール摂取による上昇,間食摂取ならびに調査日前日の睡眠時間確保による低下を明らかにした.また,同一集団で1-2カ月後に再調査したところ,尿中8-OHdG値の低下が観察された.同時に行った生活習慣等に関するアンケート調査の中で,再調査時に変化が見られた項目は,直近1ヵ月勤務負荷の低下であった.疾病予防に向けた生活習慣の改善において,尿中8-OHdGの活用が今後期待される.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 41 (4), 431-436, 2019-12-01

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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