北部九州大牟田地域の高温変成岩類の変成条件

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タイトル別名
  • Metamorphic condition of high-T metamorphic complex in the Omuta district, northern Kyushu

抄録

北部九州大牟田地域に産する変成岩類を変成分帯し,2地点の温度圧力を決定した。同一手法を用いることで,2地点間の温度差,圧力差の精度を上げた。2地点間での圧力差は3kbarで,これは11 km の深さの違いに相当する。2地点間の距離は,直線でもアイソグラッドに垂直方向でも有意にこの値より小さい。このことは,変成作用時に地殻の薄層化が生じたことを意味し,当該地域の変成岩が接触変成岩でなく広域変成岩であるといえる。温度圧力条件,変成年代の比較より,この変成作用は領家変成作用と対比され,領家変成作用の西方延長と考えることができる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659839890560
  • NII論文ID
    130007785579
  • DOI
    10.14824/jakoka.2016.0_230
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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