客観的臨床能力試験の医療面接評価表に応用行動分析の視点を導入できるか

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  • Pilot Study on Introducing Applied Behavior Analysis Perspective into Current Use of Evaluation Sheet at Medical Interview Station in an Objective Structured Clinical Examination

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<p>【目的】視能訓練士の養成教育において、客観的臨床能力試験(OSCE)の医療面接評価表に応用行動分析(ABA)の視点を導入し、今までと異なる視点から学生のコミュニケーション態度を評価できるか検討した。</p><p>【材料および方法】材料は、OSCE医療面接のビデオ映像10例と、各例に対応した教員および模擬患者による評価表であった。評価項目は、教員評価の「言葉使い」、「共感的態度」、「アイコンタクト」と、模擬患者評価の「不安や希望を話せたか?」、「概略評価」の合計5項目であった。</p><p>方法は、各例のビデオ映像から医療面接の会話、面接内容の記載、医療面接の沈黙の3つの行動を抽出し、ABAの評価項目として各行動の発生回数(頻度)と平均持続時間を測定した。解析結果は、新規に考案した行動観察シートに記録した。そして、各行動の頻度と平均持続時間と教員および模擬患者の評価得点との相関を検討した。</p><p>【結果】各行動の頻度と平均持続時間は、いずれの評価項目とも有意な相関を認めなかった。</p><p>【結論】行動の頻度とその持続に関する評価項目は、教員および模擬患者評価表の評価項目とは独立のものであった。したがって、OSCE医療面接の評価表にABAの視点を導入することは今までの評価項目とは異なる視点からの評価が可能と考えられた。また、行動の発生と持続時間を同時に記録できる行動観察シートは、学生へのフィードバックに応用できると考えられた。</p>

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