びまん性大細胞型B細胞リンパ腫への形質転換をきたしたCD5陽性節性濾胞辺縁帯リンパ腫

  • 小池 隆
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 入山 規良
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 中川 優
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 高橋 宏通
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野 日本大学医学部 病態病理学系臨床検査医学分野
  • 濱田 高志
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 内野 慶人
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 三浦 勝浩
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 八田 善弘
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野
  • 中山 智祥
    日本大学医学部 病態病理学系臨床検査医学分野
  • 武井 正美
    日本大学医学部 内科学系血液膠原病内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Transformation of CD5-positive nodal marginal zone lymphoma to diffuse large B-cell lymphoma
  • 症例報告 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫への形質転換をきたしたCD5陽性節性濾胞辺縁帯リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク ビマンセイ ダイ サイボウガタ Bサイボウ リンパシュ エ ノ ケイシツ テンカン オ キタシタ CD5 ヨウセイセツセイ ロホウ ヘンエンタイ リンパシュ

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抄録

<p>節性濾胞辺縁帯リンパ腫(nodal marginal zone lymphoma, NMZL)はリンパ節腫脹を主とする節性B細胞リンパ腫で,リンパ腫細胞がマントル帯の外側に増殖する疾患である。一般的に予後は良好とされているが,今回我々は治療抵抗性のCD5陽性NMZLを経験した。症例は67歳女性,全身のリンパ節腫脹をきたし,リンパ節生検でCD5陽性NMZLの診断となった。16ヶ月の経過観察後に病勢進行した時点で治療介入したが,R-CVP療法およびR-B療法に抵抗性であった。再生検時にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫への形質転換が示され,救援療法にも抵抗性であり,診断から2年の経過で死亡に至った。CD5陽性を呈するNMZLは稀であり,CD5発現状態の臨床的意義については,十分な症例数の検討が行われていないため明らかではない。本論文ではCD5陽性NMZLについて文献的考察を加えて報告する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (3), 245-250, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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