脳室-腹腔シャント留置下で急性胆囊炎に対して腹腔鏡下胆囊摘出術を行った1例

  • 谷河 篤
    独立行政法人国立病院機構災害医療センター 救命救急センター
  • 井上 和茂
    独立行政法人国立病院機構災害医療センター 救命救急センター
  • 岡田 一郎
    独立行政法人国立病院機構災害医療センター 救命救急センター
  • 長谷川 栄寿
    独立行政法人国立病院機構災害医療センター 救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • A case of laparoscopic cholecystectomy for acute cholecystitis with ventriculoperitoneal shunt

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抄録

<p>79歳女性が入院中に急性胆囊炎を発症した。30年前にくも膜下出血後の水頭症に対して脳室-腹腔シャント (ventriculoperitoneal shunt, 以下VPS) が留置されていた。VPS留置下だが耐術はあるため, 腹腔鏡下胆囊摘出術 (laparoscopic cholecystectomy, 以下LC) を施行した。シャントチューブをクランプするなどの処置は破損や閉塞などのリスクがあるため行わず, 手術はCO2気腹法 (最大気腹圧12mmHg) でシャントチューブに注意し, 従来通りのLCを施行した。術中術後に明らかな頭蓋内圧亢進や逆行性感染は認めず, チューブトラブルなく経過は良好であった。VPS留置下の急性胆囊炎であっても従来通りのLCが安全に施行できると考えられた。</p>

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被引用文献 (1)*注記

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