線維筋痛症と思われる疼痛を苦に自殺企図に至った1例
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- 久村 正樹
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 百瀬 ゆずこ
- 同 臨床研修センター
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- 久野 慎一郎
- 東京逓信病院 救急科
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- 福島 憲治
- 埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
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- 有馬 史人
- 埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
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- 今本 俊郎
- 埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
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- 大井 秀則
- 埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
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- 重松 咲智子
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 中村 元洋
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 淺野 祥孝
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 亀田 慎也
- 埼玉医科大学総合医療センター 高度救命救急センター
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- 橋本 昌幸
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 安藤 陽児
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 園田 健一郎
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
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- 輿水 健治
- 埼玉医科大学総合医療センター 救急科
書誌事項
- タイトル別名
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- Suicide owing to fibromyalgia related-pain : A case report
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説明
<p>症例は44歳男性。救急搬送3カ月前より原因不明の右下腿全体の疼痛を自覚し, 整形外科, 脳神経外科で精査され, 線維筋痛症の診断で整形外科からプレガバリンの投薬治療が開始された。疼痛は改善せず, 程なく睡眠障害を自覚するようになった。救急搬送1週間前からは改善しない疼痛を悲観し, 希死念慮を訴えるようになった。X月Y日, 自宅で頸部と胸部を自ら刺し, 倒れているところを家族に発見され救急搬送された。病着時は心停止であり, 蘇生に反応せず死亡確認した。線維筋痛症は原因が不明の「身体疾患とも精神疾患とも言い切れない」疾患であり心身両面の治療が必要である。本症例は投薬治療のみがされていたが, 救急医療者が線維筋痛症などの慢性疼痛を正しく理解すること, また救急現場から慢性疼痛患者に標準治療を提供することは, 慢性疼痛治療を望ましい方向にするのみならず, 患者の救急医療受診を回避できる可能性があり重要であると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本救急医学会関東地方会雑誌
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日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (2), 267-270, 2020-03-31
日本救急医学会関東地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659866616576
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- NII論文ID
- 130007822754
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- ISSN
- 24342580
- 0287301X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可