Köbner(ケブネル)現象
説明
健常皮膚部に摩擦,感染,紫外線などの刺激が加わった後,刺激部位に一致して原疾患と同じ皮疹が生じる現象(isomorphic response).乾癬,扁平苔癬,サルコイドーシスなどが典型例.表皮角化細胞が障害を受けて放出する各種分子,IFN-αなどのサイトカイン,T細胞が関わる.他臓器にもKöbner現象が起こることがあり,乾癬性関節炎はその1例と考えられている.青年性扁平疣贅にみられる掻破部位に一致した線状皮疹の本態はウイルスの自家接種であり,上記のKöbner現象とは意味が異なる.なお,刺激部位に一致して原疾患と異なる皮疹が形成される場合はisotopic responseと呼ばれる.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 56 (4), 335_1-335_1, 2020
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659867647232
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- NII論文ID
- 130007825074
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可