新しい信号源分離解析による発作間欠期てんかん性放電の抽出と解析支援ツールの開発

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タイトル別名
  • A Novel Method for Extracting Interictal Epileptiform Discharges in Multi-channel MEG and Developing Support Analysis Tool

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説明

<p>多センサー脳磁図における発作間欠期てんかん性放電(IED)の視察的探索は時間がかかり、評価者による診断の不一致も生じる。従来の独立成分分析(ICA)はアーチファクト除去に用いられることが多い。時系列データを計算の考慮に入れたT/k型のブラインド信号源分離解析法(BSST/k)を用いて、IEDを抽出した。7名の焦点てんかん患者において、センサーの視察的探索とBSS成分の結果を比較した。BSST/kは信号/ノイズ比が高く、IED成分は一つの成分で抽出された。その成分でIEDを自動検出すると、感度/特異度は平均74.9%/99.7%であった。BSST/kは同一のパラメータ設定で、様々な形態のIEDを、一つの成分として抽出することが可能であった。本法はIEDの視察的探索の補助としての自動検出として役立つ可能性がある。本研究成果を踏まえ、将来的には解析支援ツールを構築することを目指す。</p>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 38 (1), 83-90, 2020-06-30

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (15)*注記

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