高いシステム容量と公平性を両立するMU-MIMO THPとユーザスケジューリングの効率的な連携法

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タイトル別名
  • Efficient Combination of MU-MIMO THP and User Scheduling for Achieving Both High System Capacity and Fairness

抄録

今後のモバイルネットワークでは,MU-MIMOをベースとした大容量化だけでなく,それとユーザスケジューリングとの連携により,公平性の担保も含めた多様なニーズを効率的に実現することが期待される.本論文では,線形プレコーディング(LP)よりも高いシステム容量を実現できるMU-MIMO THPをベースとして,システム容量とユーザ間の公平性を柔軟かつ効率的に両立させる方式を提案する.具体的には,時間スロットを二つに分けて,まず,Semi-orthogonal User Selection (SUS)により簡易にシステム容量最大化を図った後,残りのユーザに対してProportional Fairness (PF) による公平性の担保を行い,ユーザスケジューリングにかかる計算コストを低減する方式を提案する.また,PF適用時において,THPとLPがおおむね同等のシステム容量となることに着目して,THPの代わりに,より計算コストの小さいLPによりプレコーディングを行い,更なる計算コストの削減を図る方式を提案する.更に,提案方式の有効性を常にTHPでプレコーディングする場合を比較対象にとって,システム容量,公平性及び計算コストの観点から計算機シミュレーションにより評価する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300185788928
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020jbp3010
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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