プレイセラピーがつなぐ内と外の身体イメージ
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- 野口 浩
- ノグチセラピールーム
書誌事項
- タイトル別名
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- Impact of Play Therapies to Connect the Client’s Internal Body Images to His External Body Images
- The Importance of Placing an Intermediate Region on the Bodies of the Client and the Therapist
- 中間領域としてのクライエント-セラピストの身体
説明
<p>本研究では,セラピストとクライエント間の身体交流が活発に行われるプレイセラピーという場が,いかに中間領域として子どもの身体イメージの成長につながるかを報告する。幼少期から虐待的養育を受け,情緒的交流の乏しい中で育ったクライエントは周囲に対して表面的に身体を適応させてきたが,自己の身体イメージは未分化で内閉的なままであった。セラピーにおいてクライエントは,身体イメージを内側と外側から主体的に築いていくプロセスを,箱庭や自らの身体とセラピストの身体の相互的な交流を中心にした様々な遊びで表現した。さらにセラピスト自身が,クライエントの傷つきや怒りを身体レベルで感じ,抱えることで両者の身体で構成される心の変容・成長の場としての中間領域が形成された。クライエントは,内側の身体イメージと外側に向けた身体イメージをつなげることが可能となり,現実に生きる自己の身体イメージを成長させていった。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 33 (1), 51-64, 2020
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390285697611074560
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- NII論文ID
- 130007925463
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可